同音連呼の場合の例として、「縮む」は「ちぢむ」、「葛籠」は「つづら」となります。
この規則に基づき、「し辛い」は「する」と「辛い」を組み合わせた連語であるため、正しい表記は「しづらい」となります。
「~しづらい」の正しい使い方
「~しづらい」の使い方に関してわかりやすく説明します。
「~辛い」や「~にくい」という接尾語は、ある行動が心理的、物理的、または技術的に難しい場合に用いられます。例えば「硬い肉は食べにくい」や「懐が深い人との対話は難しい」という使い方があります。
抽象的なことが「行うのが難しい」という意味である場合、「~難い」の表現が一般的に使われます。「しづらい」や「しにくい」は、困難であるものの、なんとか可能である状況を示しますが、「難い」はより心理的な抵抗や事実上不可能な状況を意味します。
例えば「愛着のある服」には「着にくい」という表現が適切ですが、「威圧感の強い人」には「近づきがたい」という表現がふさわしいです。
口語や日常会話では「しづらい」や「しにくい」がよく使われますが、「し難い」はより堅苦しい表現とされています。